こんにちは、高橋です。
先日(2021年6月10日)にShadow DesktopのVer.39が公開されました!
今回からストレージとして対応するようになったMicrosoft 365については特集ページを掲載していますが、他にもVer.39のアップデートで新しくなった機能が大きく2つあります。
アップデートで新しくなった機能について紹介していきます。
Write Controlの機能追加
Shadow Desktopのオプション機能の一つであるWrite Control機能ですが、今回より詳しく書き込み制御の設定ができるようになりました。
主に2つの制御が追加されています。
1.既存ファイルへの上書き禁止機能
そういった要望を多くいただいていたこともあり、今回仮想化対象外にあるファイルに対しての上書き禁止・許可設定ができるようになりました。
[既存ファイルの上書き]を許可した場合
既存ファイルへの上書きを「許可する」にした場合、仮想化対象外の領域にあるファイルに対して上書き保存ができるようになります。
例えば仮想化対象外の領域にあるExcelファイルを開き、
以下のように上書き編集ができます。
しかし、ファイルの新規作成は今まで通り禁止されます。
[既存ファイルの上書き]を禁止した場合
既存ファイルの上書きを「禁止する」に設定した場合、仮想化対象外の領域にあるファイルへの書き込みは禁止されます。
新規作成についても同様に禁止されます。
この上書きの許可の有無により、ファイルのコピーや新規作成はさせたくないけれど、既存ファイルの編集はできるように1つ1つ書き込み制御の許可を行っていたユーザー様にはとても便利な機能になっています。
2.ファイルサーバーやネットワークドライブへの書き込み(新規作成と上書き)
ここではファイルサーバーやネットワークドライブへの書き込み許可設定を行うことができます。
「禁止する」を設定した場合
これまで通りファイルサーバーやネットワークドライブへ書き込みを行おうとするとWrite Controlによって制御されます。
「許可する」を設定した場合
文字通りファイルの新規作成や書き込みができるようになります。PC内には書き込み制御をしたいけれど、ファイルサーバー等には書き込みできるようにしたい、そういった場合に活用できます。
ファイルサーバーやネットワークドライブへの書き込みを「許可する」の設定をすると、
このように仮想化対象外のファイルサーバーやネットワークドライブ先に新規ファイルを作ったり、
既存ファイルに対して上書き保存することもできるようになります。
「自動アップロード条件を満たすネットワークでは許可する」を設定した場合
これはShadow Desktop Managerにある「自動アップロード条件」設定を行ったネットワークに限り、サーバーやネットワークドライブへの書き込みを許可する設定です。
この自動アップロード条件のネットワーク範囲内であればWrite Controlの制御を受けずにサーバーやネットワークドライブ先へファイルを作成したり、編集したりすることができます。
しかし、指定したネットワーク外の環境では新規作成や書き込みができませんのでご注意ください。
「指定したサーバーのみ許可する」を設定した場合
この設定をした場合は選択項目の下にある入力欄にサーバーの追加を行うことで、追加したサーバーに対してのみファイルの新規作成や書き込みができるようになります。同様にそれ以外のサーバーやネットワークドライブのファイルに書き込もうとすると、Write Controlにより制御されます。
このようにWrite Controlの書き込み制御がより細かくできるようになりました。許可するディレクトリでサーバーやネットワークドライブを設定されていたユーザー様はより設定しやすくなるのではないでしょうか。ぜひ活用してみてください!
ユーザー検索の詳細検索が可能に
今回のアップデートで、実はとても便利になった機能がもう一つあります。
それが「ユーザー検索」で条件設定ができるようになった点です。
この「詳細な検索」はShadow Desktop Managerの「ユーザー管理」にある「一覧」に表示されています。
通常はこのように「検索」ボタンの隣にたたまれており、「詳細な検索」をクリックすると
- ユーザー種別
- オプション
- グループ設定の継承
からそれぞれ条件を絞ることができます。
多くのユーザーを抱えている管理者の方にとってはとても使いやすい便利な機能となっています。
最後に
今回のアップデートではShadow Desktop上で大きな変化がありました。Microsoft 365やWrite Control、 Shadow Desktop Managerなど、今まで以上に便利で使いやすいものになっているのではないでしょうか。
今後もユーザー様のご意見を聞きながらより良い製品にアップデートして参ります。
ぜひこういった機能があればいいのに、といった要望があればお問い合わせください!